こんにちは!本サイトを運営しています「たかみー」と申します。
高見沢
もともと、インターネットに詳しいって理由でいろんなひとから相談を受けるようになり、それがきっかけでこのサイトを立ち上げることになりました。
WiMAXをはじめモバイルWiFiの解説や、インターネットに関するさまざまなお役立ち情報を発信しています。
ケンジ
高見沢
ではでは、それぞれの特長や違いを詳しく説明していくネ〜
2.4GHzと5GHzは周波数帯域が違う
そもそもGHz(ギガヘルツ)とは、周波数帯域を指す単位。
ケンジ
電波の周波数の範囲のことで、電波の通り道のようなもの。
高見沢
なので、2.4GHzと5GHzの違いは?と聞かれたら、周波数帯域が違うというのが答えになります。
電波が通るトンネルが大きい
- 一度にたくさんのデータを送ることができる
- 障害物(壁や家具)にぶつかりやすく電波の届く範囲が狭い
電波が通るトンネルが小さい
- 送れるデータ量は5GHzより少ない
- 電波のトンネルがスリムなので障害物にぶつかりにくく、遠くまで電波を飛ばせる
最近のルーターは、2.4GHzと5GHzの両方が使える
ルーターとは、WiFiの電波を送受信する機械のこと。
大きくわけで、光回線(固定回線)のインターネット通信をWiFiにして飛ばす家庭用ルーターと、WiMAXやポケットWiFiで使うモバイルルーターの2種類があります。
2.4GHzはWiFiが登場した初期から使える規格ですが、5GHzは2008年に新たに加わったWiFi規格です。
5GHzの登場後もしばらくは2.4GHzに対応しか対応していないルーターも少なくありませんでしたが、最近のルーターはほぼすべて2.4GHzと5GHzの両方の電波を使うことができます。
2.4GHzと5GHzの別の呼び方
ちなみにですが、WiFiの2.4GHzと5GHz。
これらには、別の呼び方も存在します。
IEEE 802.11とは、アイトリプルイー 802.11と言い、国際的な無線LAN(WiFi)の規格です。
特に家庭用ルーターの場合、パッケージに対応電波のアルファベットが記載してあることが多く
- n、b、gと書いてあったら2.4GHz
- n、a、acと書いてあったら5GHz
のWiFiが使えるという意味になりますので覚えておいてくださいね。
ケンジ
高見沢
ただ、超厳密に言うと違いがあるんだけど一般人には関係ないからそのあたりはスルーして進もうッ
ケンジ
2.4GHzと5GHzはどう使い分ける?
先にも説明したように5GHzのほうが送れるデータ量が多い=通信速度が速いので、基本的には5GHzを使っておけば問題ありません。
高見沢
受信側が5GHzに対応していない場合は2.4GHz
先ほど、最近のルーターは2.4GHzと5GHzの両方に対応していると説明しました。
5GHzが新しい規格として認められたのは2008年ですが、実際の製品に広く搭載され始めたのは2013年頃からと記憶しています。
ケンジ
高見沢
それまでのWiFi規格は2.4GHzしかなかったため、WiFiを飛ばすルーターも、WiFiを受信するデバイス(スマホやゲーム機など)も、2.4GHzにしか対応していませんでした。
最近は、光回線(固定回線)を申し込むと、モデムとWiFiルーターが一緒になった機械をレンタルしてくれるので、ほとんどのひとは2.4GHzと5GHzの両方のWiFiが使えますし、
もちろん、WiMAXなどのモバイルルーターも2.4GHzと5GHzの両方のWiFiに対応しています。
※モデム・・・インターネット回線を引き込むための装置
ですが、WiFiルーターから出た電波を使うには、WiFiを受信する端末の対応電波も一致している必要があります。
例えば、少し古いパソコンやゲーム機などは、2.4GHzにしか対応していないという場合があり、そうしたケースではWiFiを5GHzに設定しておいても受信できません。
WiFiを5GHzに設定してみたものの使いたいデバイスが反応しないという場合は、デバイス側が5GHzのWiFiに対応していない可能性が高いです。
高見沢
ルーターから離れた場所で使うときは2.4GHZのほうがいい場合も
2.4GHzの特長は、遠くまで電波が届くこと。5GHzよりも障害物に強いこと。
ですので、ルーターから離れた場所でインターネットを使いたい場合、2.4GHzのほうが速い、というケースも少なくありません。
高見沢
ただ最近ではルーターそのものの性能もかなり上がっているため、一戸建て程度であれば家の端から端まで5GHzのWiFiでも問題ないことが多いです。
WiFi環境は、そもそものインターネット回線の性能、ルーターの性能、ルーターの場所、壁や家具の配置など、さまざまな要因によってけっこうすぐに変わってしまうので
いろいろ試しながらベストな場所と周波数帯を探してみてください。
高見沢
高見沢
2.4GHzは家電と干渉しやすいというデメリットも
遠くまで電波が届きやすいという特長を持つ2.4GHzですが、その一方で、ほかの家電の電波と干渉しやすいというデメリットもあります。
2.4GHzという無線規格が登場したのは1997年。
2.4GHzの電波は当初、WiFiではなくコードレス電話などに使用されていました。
高見沢
そしてWiFiルーターが登場した頃はまだ2.4GHzの無線規格しかなかったので、電波干渉のデメリットがありながらも、2.4GHzの帯域でWiFiを飛ばすしかなかったわけです。
実は電子レンジの加熱中も2.4GHzの電波が発生するので、コードレス電話での通話中や電子レンジを使っているときなどは、WiFiがつながりにくくなります。
高見沢
屋外では5GHzの使用はNG??→大丈夫です
WiMAXをはじめとするモバイルルーターも2.4GHzと5GHzの両方が使えますが、ときおり、屋外での5GHzの使用は原則禁止との情報を見かけます。
というのも、5GHzの周波数帯はほかにも、気象衛星、航空無線航行、GPS衛星などに割り当てられているから。
そのため、屋外で5GHz帯のWiFiを使うと、電波が干渉しあって衛生などのシステムに影響を与えてしまう可能性があり、屋外での5GHzの使用は電波法に抵触すると言うのですが・・・
高見沢
ケンジ
そんな重大なことを日本の総務省が放っておくわけがなく、すでに15年も前からちゃんと対策がなされています。
超ざっくり簡単に言うと、
- 5GHzは、5GHzの中でもさらに3つの帯域があり、WiFiで使える帯域と、衛生や航空無線で使う帯域をわけている
- モバイルルーターを販売できるのは事前に登録された事業者のみで、人工衛星に影響を与えない工夫が施された専用機器を利用している
といったルールを設けて、5GHzのWiFiと各種システムが干渉しないよう運用されています。
屋外で5GHzの電波を使うと電波法に抵触するよ!やばいよ!という情報とともに、モバイルルーターを使う場合は屋内では5GHz、屋外では2.4GHzに切り替えようという情報も見かけますが・・・
高見沢
そもそもそれが事実ならWiMAXの公式サイトで大々的に注意喚起をおこなっているはずですし。
というわけなので、屋内でも屋外でも基本的には5GHzを使っておけばOKです。
最後に
WiFiにおける2.4GHzと5GHzの違いとは、使っている周波数帯域の違いであり、単に
- 2.4GHzは古い規格
- 5GHzは新しい規格
ということを紹介してきました。
2.4GHzは遠くまで電波が届くというメリットがありますが、コードレス電話や電子レンジと同じ周波数帯域なので電波干渉を起こす可能性があり、
5GHzのほうが一度に送れるデータ量が多い=回線スピードが速いため、最近は5GHzのWiFiのほうがスタンダードです。
高見沢
それでは、また〜